徳島伝統「花嫁菓子」
徳島では婚礼の時に、花嫁さんが実家や嫁ぎ先の近所に挨拶をしながら練り歩く"初歩き"という習慣があります。この時に花嫁さんが、お祝いをしてくれる近所の方々や子どもたちに「花嫁菓子」を贈ります。
県民の間では"およめさんのお菓子"と呼ばれ親しまれています。
近年では、結婚スタイルの変化により"初歩き"の機会は減少してしまいました。しかし現在では、披露宴の引き出物やプチギフト、会社への手土産としても人気となっており、県外の方々からも、「珍しい!」と大変喜ばれております。
どこか懐かしく、古里を感じさせてくれる「花嫁菓子」で、絆やぬくもりが伝われば、こんなに嬉しいことはありません。

花嫁菓子のこだわり
素材
材料は「もち米」と「砂糖」
花嫁菓子に使用する素材は「もち米」と「砂糖」。もち米は品質の悪いものを使用すると、きれいに膨らまなくなってしまうため、特定の農家から取り寄せています。

製法
職人による手作り製法
花嫁菓子の工程は、ほとんどが手作業です。生地作り・焼き加減・砂糖水の具合など、天候により微調整をし、常に"変わらない味"を提供できるようにしています。
体験学習「あわ文化学校」にて
花嫁菓子ができるまで
- こだわり素材(もち米・砂糖)で、生地を作ります
- 生地を団子状にまるめ、うどんの生地を伸ばすように、生地を伸ばしていきます
- 伸ばした生地を切り、じっくりと焼き上げます
※「ふやき」は短冊状に、「池の月」は正方形に切ります。
「ふやき」と「池の月」では焼き方が異なります。
どちらも微妙な焼き加減で、味と食感が変化します。 - 【砂糖つけ】溶いた砂糖水を両側に固定した刷毛の間を通して両面に付けます
- 乾燥させます

メディアでの紹介
花嫁菓子は情報誌や新聞など、メディアでも話題です!
とくしまアニメ大使 声優 中村繪里子さんと
共同通信&全国地方紙合同企画「これがイチオシ!―地域再生」
さまざまなシーンに
「花嫁菓子」は"初歩き"に限らず、さまざまなシーンの贈り物としても人気です。
徳島県物産の一つとして
ふるさと納税の返礼品(徳島県徳島市)になりました。また、徳島県内の各種イベント(動物園レッサーパンダの嫁入り)でも、幅広い用途で使用されています。
結婚後のご挨拶
ご近所に挨拶に行くときの「ご近所まわりの品」として
結婚式
披露宴~「引き出物・送賓の品」として
二次会~「プチギフト」として